ロックフェラー家と岡田謙三
 横浜美術館『岡田謙三展』によせたデヴィッド・ロックフェラーの原稿 
デヴィッド・ロックフェラーから 岡田きみ夫人宛に送られたタイプ原稿のコピー


展覧会に寄せて

岡田謙三を、日系アメリカ人とアメリカ系日本人のどちらで書き表すのが適切であるのか、よくは分かりません。岡田は、どちらの国も等しく母国としていたのであり、彼の絵画には両国の文化が映し出されていました。亡妻のペギーと私は、岡田の絵をことのほか愛しておりまして、その作品のいくつかを我が家の特別な場所に掛けておりました。岡田の作品は、この国の一般の人々に広く知られていたわけではありませんでしたが、多くの主要美術館が岡田の作品を所蔵しております。岡田の絵は、目を大いに愉しませますし、彼の繪とともに暮らせば、その絵は久しく愛好されるのです。戦後、日本とアメリカ合衆国が、お互いの文化を知るようになった時、岡田は、その隔たりを埋める一助となりました。

デヴィッド・ロックフェラー